●ジクル
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イスラーム神秘主義(スーフィズム)における最も重要な宗教的勤行であり,「アッラーのほかに神なし」とか「アッラーに栄光あれ」などの特定の章句を繰り返しとなえることからなる。この語の元来の意味は「想起すること」であるが,この想起する行為を口でとなえること,さらには,特定の章句を繰り返しとなえること,さらにはその技術などをさすようになった。スーフィズムの修行を行う者たちは,このジクルの勤行によって,つねに神を想い,神との合一をめざすのである。イスラーム神秘主義教団(タリーカ)が形成されると,教団ごとにジクルの定式が定められ,呼吸のリズム,姿勢,となえられる章句などがことなった形で行われるようになった。この勤行には孤独で行うものと集団で行うものとがあるが,教団で行われる場合は,集団で行われ,師匠の指導のもとで特定の曜日に定期的に行われる。そのさい,楽器の伴奏を伴うのが普通である。