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●色目人 しきもくじん

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,元代の身分制度に伴う呼称の一つ。元朝では支配民を蒙古人,色目人,漢人,南人の4種類の身分に分け,広大な領域と雑多な諸種族を統治する根幹とした。第1位の蒙古人は支配民族であるモンゴル人,第3位の漢人は契丹人,女真人,高麗人を含む江北の住民である漢児(旧金国の支配民),第4位の南人は江南の住民である蛮子(南宋の遺民)と分別できるが,第2位に置かれた色目人はこのような民族や居住地による区別ができない。色目人を構成する種族は約30を数えるので,蒙古人,漢人,南人以外の諸種族人を包括するもの(諸色目人)と考えられる。また,色目人の構成種族は,中国伝統の「西域人」の概念に近いものであり,支配民族のモンゴル人につぐ身分を与えて政治,経済の枢要な地位に積極的に登用している。蒙古人に対して圧倒的な人口と伝統的文化を有する漢民族を統治するうえで,非漢民族である色目人を両者のあいだに配したところに妙味があろう。