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●史記 しき

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 中国古代の歴史書。130巻。前漢司馬遷の著。中国正史(中国政府が正式に編さんさせた歴史書)の第1位とされている。父司馬談の後を受けて太史令となった司馬遷李陵事件で罪を得,腐刑の屈辱に耐えながら,父の遺命を継いで完成したといわれる。初め『太史公書』と呼ばれたが,魏晋以降『史記』と呼ばれるようになった。黄帝から前漢武帝までの通史を宮廷秘蔵の文献のほか,広く天下を周遊して蒐集した各種の史料にもとづいて編纂している。その体裁は12本紀(政治的事件を編年的に記述した年代記),10表(系図・年表など),8書(部門別の制度史・文化史),30世家(諸侯の国別記録),70列伝(著名人物の伝記)の形にまとめたもので,この年代記と個人の伝記を兼ね合わせた体裁は“紀伝体”と呼ばれ,その後の中国正史記述の範となった。その記述は客観的,総合的であり,また,文学書としても不朽の名声を博している。古来,多くの注釈がある,南朝の宋のハイイン※注1※の『集解』,唐の司馬貞の『索隠』,唐の張守節の『正義』が著名である。

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