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●志賀直哉 しがなおや

アジア 日本 AD1883 明治時代

 1883〜1971(明治16〜昭和46)小説家。宮城県石巻で生まれ,生後2年より東京に育つ。父は銀行員。祖父は旧藩主相馬家の家令をつとめた。学習院をへて,1906年(明治39)東大英文科入学,のち国文科に転じて,1910年退学。同年4月,武者小路実篤ら学習院の仲間とともに雑誌「白樺」を創刊し,『網走まで』を発表。同誌には『濁った頭』,『范の犯罪』,『小僧の神様』などのほか,名作として知られる『城の崎にて』(1917)も発表された。父との対立を描いた『大津順吉』(1912)から中編『和解』(1917)をへて,長編『暗夜行路』ヘといたるが,この代表作が完結,刊行されたのは1937年(昭和12)のことであった。戦後にも『灰色の月』,『触まれた友情』などがあるが,自身の感性に忠実であることによって,対象の真実をリアルにとらえた志賀直哉の文学は強烈な個性の輝きを放っているといってよい。

〔参考文献〕須藤松雄『志賀直哉研究』1977,明治書院

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