50音順    検 索

●視覚 しかく

AD 

 可視光線と呼ばれる約380〜780nm(1nm=10億分の1m)の電磁波が眼に入ることによって生じる感覚。光線は角膜・前房・瞳孔・水晶体・硝子体をへて網膜に達し,網膜の視物質に化学変化を生じさせる。化学変化によって生じた興奮が視神経によって大脳の視覚領に到達すると視覚が生じる。瞳孔は眼に入る光線の量を加減し,水晶体はその厚さを変えて入射光の屈折状態を調節し,網膜上に視対象を結像させる。色感覚を生じさせる錐体は網膜の中心小窩に密集しており,凝視対象は自動的にここに結像する。網膜の周辺部には明暗に感じる杆体だけしかないので,周辺視では色感覚は生じない。暗い所では杆体だけが働く(暗所視)ので色はみえず,明かるい所では錐体が働き(明所視)すべての色がみえる。光に対する人間の眼の感受性は明るさによって異なり,昼間には黄系統の色が,夕方などの薄暗い所では緑系統の色が明るく鮮やかにみえる。