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●慈恩寺 じおんじ

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,陝西省長安城の南,曲江池の側にあり,唐の太宗の皇太子李治(のちの高宗)が,648年(貞観22)に母の文徳皇后の報恩のために進昌坊に造営した寺。隋代の無漏寺の跡で景勝地を占め,寺額,大慈恩寺を賜わる。インドを巡遊して帰国した玄弉三蔵を上座に迎え,寺内に翻経院を建て,仏典翻訳の中心道場とした。玄弉の弟子窺基もこの寺に住し,師から相承した法相宗を大成し慈恩大師と呼ばれ,玄弉が請来した仏典・仏像などを収蔵するセントウ※注1※が建てられた。当初5層,長安年間(701〜705)7層の塔に改修され,大雁塔と呼ばれ現存。太宗の大唐三蔵聖教序碑および高宗の序記碑は第1層にある。境内は牡丹の名所で,唐代を通じ遊覧者で賑わい,とくに進士の合格者は大雁塔に登り名前を記すのを名誉とした。武宗の廃仏(845)で廃絶を免れたが,北宋と南宋のときに火災にあいのち重修された。

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