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●シェーンブルン宮殿 シェーンブルンきゅうでん

ヨーロッパ オーストリア共和国 AD 

 オーストリアのウィーン市にある旧ハプスブルク家王宮の代表的なもの。1700年ごろ皇帝ヨーゼフ1世がフォン=エルラッハの設計にもとづいて完成させたが,その後マリア=テレジアの時代にニコラウス=パッカシによって大改造が加えられたため,ほとんど原形を失っているといわれる。フランスのヴェルサイユ宮殿に刺激されて当時のドイツ,オーストリアの各地でつくられたバロック様式建築物のなかで最も優れたものの一つで,部屋数は1,441にも達し,その多くはロココ様式室内装飾を備えている。またフランス式の広大な庭園やその大規模な刈り込みもほかに類をみないほど見事なものであり,グロリエッテの大理石の列柱のある廊下からのウィーン市街および郊外の展望の美しさも知られている。ナポレオン1世は再度ここに住み,その子ライヒシュタット公もここで生涯を終えた。さらにハプスブルク家最後の皇帝フランツ=ヨーゼフもここに長く住んだ。