●シェリング
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1775 ハプスブルク朝
1775〜1851 ドイツの哲学者。レオンベルクに生まれ,テュービンゲン大学で神学を学び,ヘーゲル,ヘルダーリンとの交友のなかで思想的成長をとげる。1798年イエナ大学教授,1803年ヴュルツブルク大学,1820年エルランゲン大学,1827年ミュンヘン大学,1841年ベルリン大学教授。彼の思想発展はふつうこれを五期に分かつ。[1]フィヒテの自我の哲学を発展させて自然哲学を主張し,[2]これと平行する意識の側面を先験哲学として明らかにし,[3]さらに両者の根底に同一性を求め,[4]絶対者から善悪いずれにもなりうる意志の自由を解明する自由論期をへて,[5]宗教を人間における神の自己啓示とする神話と啓示の哲学にいたる。この全体を,絶対者に合一しようとするロマン主義的精神が一貫する。〔参考文献〕藤田健治『シェリング』1962,勁草書房
河野真『シェリングの実践哲学研究』1973,以文社