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●シェストフ

NIS諸国 ロシア連邦 AD1866 ロシア帝国

 1866〜1938 本名シュヴァルツマン。ロシアの哲学者・批評家。1898年シェークスピア論を書いて注目され,その後相次いで特異な評論『トルストイニーチェの教説における善』(1900),『悲劇の哲学――ドストエフスキーニーチェ』(1903),『虚無からの創造』(1905)等を発表,世界的名声を得た。彼はおもにドストエフスキーニーチェの影響を受け,理性と進歩の思想に反対,反合理・反権威の立場をとり,のちの実存主義の先駆的役割を果たした。革命後西側ヘ亡命したがその期の主著として『ドストエフスキートルストイ』(1923),『ヨブの秤で』(1929),『手かせをはめられたパルメニデス』(1930),『キルゲゴールと実存哲学』(1936),『アテナイとエレサレム』(1938)等がある。人間存在に虚無と悲劇性をみ,いわゆる悲劇の哲学を唱道し,その思想はわが国でも1930年代の不安と精神的混迷の時代に,不安の哲学として大きな流行をみたのであった。