●詞 し
アジア 中華人民共和国 AD
中国,韻文の1種。楽曲の歌詞として成立したもの。もともと「曲子詞」と呼ばれたが,のち「詞」と略称。詞は西域から流入した音楽の影響をうけて唐代に発建し,宋代に盛んとなったものである。別名である詩から発展したので「詩余」と呼ばれ,曲調に合わせてつくるので「填詞」ともいい,長短さまざまの句を1首のなかにまじえ用いるから「長短句」とも称された。詞には詞調により一定の詞体があり,句数・字数・押韻・四声平仄・音調などがそれぞれの体により決まっていた。一般に,歌詞は女性の姿態や心情をうたい,繊細な感情を写し出そうとするものであった。詞は宴会の席でうたわれたが,晩唐から5代にかけてオンテイイン※注1※により文学的に昇華された。当時の作品は,『花間集』,『尊前集』に収められ,今日まで伝えられている。宋代になると,詞は精緻で幽遠な趣をそなえ,士大夫のあいだで流行し,宋代文学を特色づけるにいたった。
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