●サンレモ会議 サンレモかいぎ
AD1920
1920年4月,イタリアのサンレモ市で開かれた対トルコ条約を議した連合国の会議。第一次世界大戦後,アラビア・イラク・シリア・パレスチナを含む旧トルコ帝国領をどう処分するかについて議論がわき,1920年2月,連合国最高会議がイギリス・フランス・イタリアの代表を集めロンドンで開かれた。この会議では対ハンガリー条約案,フィウメ問題の討議を含め,対トルコ条約の大綱が決められた。同年4月,上記3国に日本・ギリシア・ベルギーの代表を加え,イタリアのリヴィエラ海岸の海港都市サンレモで会議が開かれ,ロンドンの連合国最高会議の案にほぼもとづいた対トルコ条約の条項を可決,それを同年8月,セーヴル条約でトルコに承認させた。これによりアラビア半島以外のアジアのアラブ地域はイギリス・フランスの委任統治下に置かれた。すなわちシリアとレバノンはフランスの,パレスチナとイラクはイギリスの委任統治領となった。またパレスチナはユダヤ人の民族郷土をつくるというバルフォア宣言にもとづいて統治されることになった。アラブ民族主義者はこの決定に大きな不満をいだき,各地で反乱をおこした。パレスチナは以後,イギリス・アラブ・ユダヤの相反する利益が対立する場となった。サンレモ会議ではこれら以外にもイギリス・フランス間の石油協定,ドイツ賠償問題などが討議された。