●三隣亡 さんりんぼう
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十二支の活動が凶変するとされる凶日のことで、この日に建築、とくに普請始め、柱立て、棟上げなどをすると、後日、災禍がおこったときに、隣り近所をも滅ぼすとされている。そのときの火災が、三軒隣にまで及ぶとされることから、三隣亡の名称がついている。種蒔きにも凶日で、稲掛けを建てても倒れ、約束事も破れる日だとされる。三隣亡の日は、旧暦の1月、4月、7月、10月は亥の日、2月、5月、8月、11月は寅の日、3月、6月、9月、12月、は午の日である。元来は陰陽道の禁忌思想に端を発した忌日だが、室町時代末期の暦注に初出し、江戸時代にはさほど強い禁忌はなかった。明治以後、都市民のあいだで広まり、祈祷師や易者などにより、その知識が普及した。おそらくは、都市民の火災に対する恐怖や不安の心理がその傾向を助長したものと思われる。今でも土木建築の関係者のあいだでは、この禁忌を気にする者が多く、三隣亡の日に建築を始めることは稀である。