50音順    検 索

●算用 さんよう

アジア 日本 AD 

 銭勘定,算盤(そろばん)勘定のごとき意味で,算用数字の「さんによう」を重んずること。胸算用などを尊重することをさすことば。〈大阪の算用銀主の腹中は,一向にそのやうなることにあらず。皆元金と見たるものなり。利息をも元金と見るなり。なんでもその屋敷より入るなり。ゆへに取られぬ法をせねばならぬなり。金を取られても取られぬ法をせねばならぬなりと云うことをするには,この法よりよきはなし〉(『稽古談』)と述べている。この文は海保青陵の『升小談』にもあり,詳しく書かれている。貨殖の道を最も重視する考えで,そのなかで「義を辛苦する」大阪人の商魂そのものを現す。算用では借金をあまり考えず,手金でやる。自己資金の範囲で手堅くやるのが特徴である。その点で「分(ぶ)」や「分限(ぶんげん)」を守る考え方が強く,大形(おおぎょう)のことやあこぎなことはなるべくしないように努めている。