●三門峡 さんもんきょう
アジア 中華人民共和国 AD
中国河南省北西部の都市。同市の西,陝県の近くは黄河の河幅がわずか120mの峡谷であり,三門峡と呼ばれる。河底から三つの岩(人門・鬼門・神門)が突き出ており,流れは3本に分かれて急流となっている。歴代の王朝はこの難所のため,交通・輸送の不便に苦しんだ。新中国になってから黄河治水開発総合計画の一環として,ここに治水・灌漑・発電・舟運のための多目的ダム(三門峡ダム)を建設した。1960年に高さ106m,長さ963m,発電能力110万kwのダムが完成し,3省にまたがって日本の琵琶湖の3倍半にも及ぶ大人造湖ができた。工事に先立って水没地域の考古学調査が行われ,多くの発見がされた。水没地域がかなり上流の都市まで及んだため,ダムの改造工事が実施され,1973年に完成した。三門峡市の人口は14万7,000人(1982)である。