●三風整頓 さんぷうせいとん
アジア 中華人民共和国 AD
抗日戦争期,中国共産党が党員の学風(学習態度)における主観主義,党風(党活動のやり方)におけるセクト主義,文風(文章の書き方)における教条主義の一掃を目的として行った教育運動。延安整風運動として知られる。1942年(民国31)2月の毛沢東の講話「学風・党風・文風を整えよう」を皮切りに本格的に開始され,1944年まで続けられた。当時,日本軍の掃討戦,国民党の封鎖によってきわめて困難な状況に直面していた中国共産党は,この運動を通じて1937年の第2次国共合作成立以後,大量に入党した新党員を再教育し,大衆路線を徹底することにより危機の克服をはかった。運動の方法は毛沢東の論文9篇を含む22の基本文献を指定し,小組学習と討論,批判と自己批判を通じて思想上の欠点を正すというものであった。延安整風運動は党内における権力闘争という文脈では王明(陳紹禹)ら「留ソ派」の影響力の大幅な後退と毛沢東の権威の飛躍的な増大をもたらした。