●山村生活の研究 さんそんせいかつのけんきゅう
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1934年(昭和9)5月から1937年4月にかけて,柳田国男の指導のもとに郷土生活研究所同人が,全国50余カ所の山村民俗を調査した成果が収められた報告書で,1937年6月,民間伝承の会により刊行された。本調査は正式には「我が国僻陬諸村における郷党生活調査」といい,100項目の質問事項を記した「郷土生活研究採集手帖」を各調査員が携帯し,調査にあたった。民俗調査を組織的に行った初の試みで,民俗学史上画期的な意味をもつ。内容は「村の起こりと旧家」「村の功労者」など,山村生活に関連の深い65項目に整理された。この整理方法に対して,“村の個性”を理解することができないという批判が寄せられ,また反批判がなされるなど,民俗研究の方法論論争をひきおこすことにもなった。なお,1935年3月と1936年3月に中間報告書である『山村生活調査報告書』が刊行されている。