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●三足器 さんそくき

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 中国における3本の足をもつ土器・青銅器の総称。三足器には,食物を煮るまたは盛る鼎(てい),中空の袋状三足に水を入れて煮沸し,その上の「(そう)」(こしき)にのせた穀物を蒸す(れき),が結合して一体となったゲン※注1※,酒器のカ※注2※,燗酒をつくるキ※注3※・カ※注4※・爵(しゃく)などがある。しかし新石器時代の原始的土器には,水や酒を入れる壺(こ)や,食物を盛る豆(とう)などにも三足のついたものがあり,器形も未分化・不定形であった。たとえば,磁山・斐李崗(はいりこう)文化の三足つき壺・鉢形鼎,仰韶(ぎょうしょう)文化の種々の形鼎,大ブン※注5※)口文化の三足つき釜形鼎・鉢年鼎・(こ)形器,取手・三足つき鉢形細柄豆など種々ある。また大ブン※注5※口文化において三足土器が,実足から空足,さらに袋状と変化し,同時に器身も注ぎ口なども変化し,中空三足・注ぎ口・取手つきの大型キ※注3※が成長した例もある。良渚(しょ)文化や典型竜山文化には,種々の三足土器が多くなり,河南や陝西の竜山文化にも種々の三足土器が現れ,しだいに器形がととのっていく。殷代には三足土器もつくられたが,これらの器形を模した青銅器が鋳造され,また新しい器形の三足青銅器もつくられて,重要な祭器となり,豪壮な造形と華麗な文様の芸術品に発展し,周代に継承されていく。

〔参考文献〕文物編集委員会編『中国考古学三十年』1981,平凡社

貝塚茂樹『中国古代再発見』1979,岩波書店

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