●残像 ざんぞう
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刺激が取り去られた後なお興奮が残り,もとの刺激と同質あるいは異質の感覚が生ずる感覚的効果のことで,主として視覚についていわれる。ある光をみた後に,目を閉じるか他に目を転じるときに経験され,同じ光をみた後でも時間の経過に応じて,明るさと色とが次々に変わっていくことがある。原刺激と色調と明るさで同質のものを陽性残像(正の残像)といい,短い強い刺激で生じやすく,3分の1秒程度の呈示ですでにおこりうる。原刺激と明暗(白黒)が逆で色調も補色となっているものを陰性残像(負の残像)といい,ふつうの明るさの刺激を比較的長く(約30秒)凝視し,その後で明るい面に目を移すときに最もよく現れる。動いている物体から急に視線を他に移すと,静止している事物が動いているようにみえることを運動残像という。広義に解すれば残効に含まれるが,刺激が去った後その知覚過程が後の他の刺激の効果に及ぼすケーラー効果や記憶像とは違って,直接的に知覚される。