●サンスクリット文学 サンスクリットぶんがく
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広義のサンスクリット文学は,古代のヴェーダ文学『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』によって代表される二大叙事詩文学,古典サンスクリット文学,仏教=ジャイナ教の宗教文学を包含するが,狭義にはヒンドゥー教系の古典サンスクリット文学をいう。古典サンスクリット文学はカーヴィヤ文学とも呼ばれるが,文芸作品を総称するカーヴィヤの起源は,大叙事詩『ラーマーヤナ』にあるといわれる。古典サンスクリット文学最初の作家は,仏教詩人アシュヴァゴーシャで,劇作家バーサ・シュードラカをへて,文豪カーリダーサ(4〜5世紀)の出現により隆昌期に達した。カーリダーサ以後数世紀のあいだに,叙事詩・抒情詩・劇曲・伝奇小説・説話などの各ジャンルにわたり多くの作家・作品が輩出した。サンスクリット文学は10世紀以降に興隆した近代インド諸方言文学によって代わられ衰退した。〔参考文献〕辻直四郎『サンスクリット文学史』1973,岩波新書
田中於蒐弥・坂田貞二『インドの文学』1978,ピタカ