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●サンスクリット

アジア インド AD 

 一般に梵語の名称で呼ばれている古代インド語であり,俗語に対する雅語を意味する。元来,前1500年ごろインドの北西部に侵入して来たアーリア人種の使用言語であった。インド=ヨーロッパ語族の一つであり,古代イラン語と最も近い親族関係にある。土着のムンダ系・ドラヴィダ系言語と区別して,「古代インド=アーリア語」とも呼ばれる。ヴェーダに使用された「ヴェーダ梵語」は,前7〜後8世紀ごろ「古典梵語」に変化し,現代にいたるまで学術語として使用されている。仏教やジャイナ教はその聖典に,「中期インド=アーリア語」であるプラークリット語(俗語)を使用したが,5世紀以後はすべてサンスクリットを使用するようになった。それ以来,バラモン教・仏教・ジャイナ教などにおいては,宗教・哲学・文学・科学などあらゆる学術書はサンスクリットで著述され,中世ヨーロッパにおけるラテン語のような役割を果たしてきた。ドラヴィダ系言語を除く,北方インドの現代諸言語(近代インド=アーリア語)はすべてこのサンスクリットから,プラークリットを経過して近代に成立したものである。

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