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●三国(朝鮮) さんごく(ちょうせん)

アジア アジア AD 

 高句麗・百済・新羅の三国をいう。高句麗は鴨緑江流域にいた扶余系民族であるが,前1世紀末には強固な国家体制を整えて中国から王や侯の称号を受けて強大になっていった。のち小獣林王の時代に前秦から仏教や律令制を取り入れ国家組織を整えたので国勢が飛躍し,広開土王(在位391〜412)・長寿王(在位413〜490)時代には広大な領土を支配し全盛期を迎えた。朝鮮半島の南部は3世紀半ばごろは多数の小国が群立していたが,馬韓のなかの伯済が中心となって4世紀半ばごろまでに百済国が成立した。また東南の辰韓のなかの斯廬が中心となって新羅が成立した。初め百済と新羅は高句麗の圧迫に苦しんだが各々実力を貯え,高句麗に劣らぬところまで国勢を高め文化を向上させた。日本の古代の文化は,これら三国に負うところが大きかった。6世紀末から中国に隋・唐という大統一国家がおこり,高句麗との抗争がつづくようになると半島の形勢も変わり,唐と結んだ新羅が百済(663)・高句麗(668)を滅ぼして半島を統一した。