●三合会 さんごうかい
アジア 中華人民共和国 AD
清中期(18世紀後半)以降,中国華中・華南で盛んであった秘密結社。三点会・天地会・洪門などとも呼ばれる。その起源については諸説あるが,1674年(康?13)に台湾鄭氏政権の余党によって結成された,あるいは華南・台湾における各種の異姓結拝組織や械闘団体の伝統のなかから生まれたなどとされる。組織の起源説話として少林寺伝説が説かれ,結盟入会のさいには,血を歃(すす)り天地を拝して父母となし,成員相互が義兄弟となった。また,清朝の支配層である満洲族に対する種族的反感を背景として,「反清復明」(清朝を滅ぼし明朝を復興する意味)という反体制的主張が唱えられた。三合会系諸派の活動は,乾隆後半期以降,盛んとなり,1786年(乾隆51)には台湾で林爽文(りんそうぶん)の乱をおこし,太平天国の乱以後には,排外・仇教(反キリスト教)運動のなかで大きな役割を果たした。清末においては,哥老会(かろうかい)系諸派などとともに孫文の興中会に協力したが,辛亥革命後は,指導層が民衆組織と乖離したため活動が振わず,その勢力は哥老会などに吸収されていった。現在は香港に残る。