●三公 さんこう
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中国の官名。臣下として最高の地位にあって,天子を補佐する3人の大臣をいう。古くは周代に太師・太傅・太保を置いて三公としたと伝えられるが,実態はよくわからない。前漢では,太尉・丞相・御史大夫をそれぞれ大司馬・大司徒・大司空と称して三公(または三司)とし,後漢では太尉・司徒・司空をもって三公とした。これらはいずれも中央政府における政治の最高責任者であり,単に政治だけでなく天変地異に対しても責任を負っていた。三公は南北朝期にも置かれたが,政治の実権を皇帝の秘書官である尚書や中書に奪われていき,隋代になると,属僚をもたず,実際の職務もなく,元老級の人物を待遇する名誉職にすぎなくなった。唐・宋では,太師・太傅・太保を三師,太尉・司徒・司空を三公と称して両者を併置し,元・明・清では太師・太傅・太保を三公と称した。これらはいずれも実職をもたない名誉職ないし名誉号で,親王・元老・大臣に与えられた。