●産業心理学 さんぎょうしんりがく
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産業活動に心理学的知見を活用していくための研究をする,応用心理学の一領域。取り扱う問題領域や問題意識などから経済心理学・経営心理学・作業心理学などの命名も行われ,また共産圏では自由圏の研究を資本家のための学問と非難し,労働心理学の呼称を使っているというように,まだ明確な定義はない。現在の領域としては次の三つがあげられよう。[1]産業心理学は1912年ごろドイツのミュンスターバーグの研究から始まるとされるが,その伝統に立つ職業適性の研究領域は進展するパーソナリティ研究との関連で研究されている。[2]第一次世界大戦を契機に発展した〈能率と疲労〉に関する作業心理学の分野は,急速な技術革新とともに人間と機械の調和の問題やヴィジランスから生じた神経症や単調感防止の問題などに関心が移っている。[3]社会心理学・グループダイナミックスの発展とともに,企業組織の心理学的解明,人間関係の管理,リーダーシップからモラルの問題へと研究領域がひろがっている。