50音順    検 索

●産業資本家 さんぎょうしほんか

AD 

 商業資本と対比して,生産業から利潤を得る資本家のことをいい,封建的生産構造解体によりヨーマンのような小商品生産者が誕生し,それがさらに階級分化の進行につれてマニュファクチュア経営者などを経て産業資本家へと成長していく。彼らは重商主義に反対して自由な活動を求め,やがて絶対主義を倒す市民革命では中心的役割を果たした。その一部は産業革命のなかで上昇して工場経営者となり,商業資本家をしのいで市民社会の指導的地位を獲得するにいたる。“満足の断念”即りんしょく(吝嗇)による貯蓄=資本を元に,生産用具や原料を整え賃金労働者を雇って生産を行う本格的資本家の初期の姿をいう,彼らの時代は,制度面でも技術面でも未熟であったので,営利に狂奔する者もあり,“原生的労働関係”(大河内一男)下で各方面に社会問題が沸騰した。