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●三経義疏 さんぎょうぎしょ

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 聖徳太子の著作とされている仏教経典の注釈書で,勝鬘経(しょうまんぎょう)義疏1巻・維摩経(ゆいまぎょう)義疏3巻・法華経(ほけきょう)義疏4巻の併称。この順に選述されたという。747年(天平19)の『法隆寺資帳』や,このころの写経文書に書名がみえ,とくに法華経義疏については,太子自筆の草稿本といわれるものが現存。勝鬘経は勝鬘夫人(ぶにん)の説法を主題にした経典で,太子はこれを女帝の推古天皇のために,維摩経は在家の信者である維摩詰(ゆいまきつ)を主人公とした経典で,これを在家の太子自身のために注釈したとする見解もある。法華経は大乗仏教の経典のなかで最勝の妙典とされるものであるから,当然,取り上げられたろう。太子の注釈は字句の説明を簡潔にして,内容の問題を深く追究したもので,独自の見解が随所にみられる。なお三経義疏全部,または一部を太子の親作ではないとする見解もあり,論争がつづいている。