●三関 さんかん
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古代に,奈良・京都防備のため設けられた三つの関所。大宝令において,〈三関謂。伊勢鈴鹿・美濃不破(ふわ)・越前愛発(あらち)等是也〉とあり,奈良・平安時代初期にはその三関をさした。平安時代中期以後は,愛発の関がすたれ,逢坂の関が加わった。鈴鹿の関は,現在の三重県鈴鹿郡関町付近にあり,東海道のおさえとなり,不破の関は,岐阜県不破郡関ケ原町にあり中山道のおさえであり,愛発の関は,福井県敦賀市にあり北陸道が近江から越前にはいる国境にあった。これら三関は,平常は国司が警備するが,国家的な反乱や,天皇の譲位・崩御などに際しては固関(こげん)使・開関(かいげん)使を派遣して関を固めさせ,事が終われば関を開かせた。越前愛発の関に代わった逢坂(オウサカ)の関は,滋賀県大津市の南にあり,646年(大化2)ごろの設置になると考えられている。