●山海関 さんかいかん
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中国河北省の東北、遼寧省との境にある渤海湾岸の町。険しい山岳が海岸線に迫る天然の要害地で、万里の長城の東端にあたり、“天下第一関”と称される。古くは臨渝関と呼ばれたが、遼代に遷民県を置き、金代には県を廃して遷民鎮とした。山海関と呼ばれるようになったのは、明の初め(14世紀)に関城を築いて山海衛を置いて以来のことである。清代にはいり1737年(乾隆2)に臨楡県と改めたが、一般には山海関の名が通用する。現在は秦皇島市に属し、商工業が盛んで、中国の有名な鉄橋のほとんどを作製した中国最古の橋梁工場(1894設立)もここにある。山海関は、中国本部と東北とを結ぶ重要な関門であるため、現在の北京−瀋陽間の鉄道もここを通過するが、古くから兵争のたえない場所でもあった。とくに明の末、清の軍隊が最後までここを突破することができず、1644年、守将呉三桂の降伏によって、やっと内地へ進出できたことは有名である。
