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●サルトゥイコーフ=シチェドリーン

NIS諸国 ロシア連邦 AD1826 ロシア帝国

 1826〜89 ロシアの作家。追放中を含め長いあいだ官職にあり,副知事も歴任,支配層と官僚の愚鈍と専横,民衆の悲惨さをつぶさに観察した。最初の中編『縺れた事件』(1848)などが当局の忌避にふれ極北へ8年の流刑にあう。帰京後役人の愚劣さと横暴を描いた長編『県の記録』(1857)で一躍文名をはせた。次の『ある町の歴史』(1870)は専制の醜悪な為政者たちの痛烈なパロディーである。彼の代表作『ゴロヴリョフ家の人々』(1880)は貴族の崩壊を地主一家の精神的腐敗と没落を通して暗澹と描く。ほかの主要作品に専制を激しく攻撃した『おとぎ話』(1886),農奴ロシアの生活の広範な記述『僻地の旧習』(1889)などがある。彼は人民主義的立場から批判的リアリズム精神と手法で醜いロシアの現状を辛辣に剔抉・風刺し,その筆はつねに評論的で,独特な政治的・社会的風刺文学を創り出した。