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●サルターティ

ヨーロッパ イタリア共和国 AD1331 両シチリア王国

 1331〜1406 イタリア初期の人文主義者。父の逃亡先ボローニャで幼児期育てられ,1341年孤児となる。この時期に古典やペトラルカボッカチオに接する。1350年故郷のスティニャーノで公証人となって以後20年間トスカナの諸都市の公証人や尚書官職についた。1375年以後死ねまでフィレンツェの尚書局長職にとどまる。このあいだの経験は貴重で,30近い作品のなかに書き残された。

 主作品は『現世と宗教生活』(1381)・『ヘラクレスの事蹟論』(1391ごろ)・『宿命と運命』(1396〜99?)・『専制君主論』(1400)。最後の作品では君主国を擁護しているが,“書簡集”(14巻)では共和政フィレンツェの自由の力強い主張をなしている。

 彼の書いた公文書はミラノ公のヴィスコンティをしてその政治的重要性において1,000頭の馬に匹敵するといわしめたといわれる。ギリシアからクリソロラスの渡来を支援するなど15世紀の人文主義の大躍進の足場を築いた。