●サラフィーヤ
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近代イスラームの改革運動を貫く思想的潮流であるサラフ主義をさす。サラフとは祖先を意味する語であるが,サラフィーヤにおけるサラフは,ムハンマドの教反,また,初期のウンマを構成したムスリムのことをさす。原始イスラームの厳格な精神に,回帰しようとする立場がサラフィーヤであるが,それは単なる復古主義ではなく,イスラームの現状を衰退・堕落としてとらえ,そのためにタジャッドウド(復古=革新)を求めるものである。そして,タクリードにとらわれることなく,イジュティハードの権利を求めるものであった。ワッハーブ運動が,その出発点となった。アフガーニーのイスラーム改革の要求も,サラフィーヤに支えられていたし,インドのシャー=ワリ=ウッラーとムジャーヒディーン運動,インドネシアのムハマディヤー運動にも,サラフィーヤの精神がみられる。サラフィーヤは,ムハンマド=アブドウフとラシード=リダによって思想的体系を与えられたが,ここから現実に適合するようイスラームを変えていこうとする近代主義的傾向と,イスラームにより現実を正していこうとする原理主義的傾向が生まれた。