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●サモス

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 エーゲ海東部,キオス島の北東の島。前11世紀ごろにイオニア人がポリスを建設した。サモス人は前7世紀ごろから海外に発展し,アモルゴス島・ペリントス(現マルマラ海北岸)・エジプトのナウクラティス,さらにはイタリア方面にまで植民した。前7世紀の後半,サモス人コライオスが漂流してタルテッソス(現ジブラルタル西方)からもち帰った商品によって巨利を得た話は有名である。前6世紀のサモスからは,著名な建築家・彫刻家,アイソポス(イソップ)やアナクレオンのような詩人,第1次ペルシア戦争(前492年)のとき,ダレイオスのためにボスフォラス海峡に架橋したマンドロクレス,そしてピュタゴラスなどが出ている。サモス島ポリュクラテス僣主政(前540ごろ〜前523ごろ)をへたのち,ペルシアに対するイオニアの反乱に荷担したが,失敗した。サラミスの海戦ではクセルクセスに味方したが,まもなくペルシアに対して離反し,デロス同盟に参加した。しかし,前441年にはアテネから離反した。サモスには富裕な士地所有者が優勢を保っており,デロス同盟からの離反はこの寡頭派の指導によっていたのである。前411年のアテナイにおける400人寡頭派の政変のときには,サモスは民主派の拠点となった。アテネはその協力を謝して,前405年のアイゴスポタモイの敗北ののちに,サモス人にアテネ市民権を賦与したが,翌年にはサモスはスパルタの将軍リュサンドロスに降服した。ヘレニズム時代には,この島はロードス島に従属していた。