●ザミーンダーリー
アジア インド AD
英領インドに導入された農地所有・地税納入制度の一方式。おもに東北・北インドで実施された。ペルシア語のザミーン(土地)とダーリー(保有権)の合成語。インドのムスリム諸王朝は,ヒンドゥーの領王・豪族・地主・世襲役人などを一括してザミーンダールと呼び,彼らに所領・土地などの支配権を認め,貢租納入義務を課した。そのあいだムスリムの官僚・軍人も地主化してこれらに加わった。1765年東北インドを領有したイギリス東インド会社はそれに比較的大規模な多数のザミーンダールを見い出し,各自に所領の私的所有権を認め,所領単位の地租額を永代固定した。これが1893年の地税固定ザミーンダーリー制である。これに対し19世紀前半北インドでは,大小多様なザミーンダールは土地私有権を認められつつ,地税は20〜30年ごとに改訂されることになった。他方南インドでは一般に領主層を排除し,個別農民に土地私有権を認めた。