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●ザーヒル派 ザーヒルは

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 イスラーム法学派の一つとして,バグダードの法学者ダーウード=アッザーヒリー(815〜883ごろ)を始祖とし,初期にはダーウード派とも呼ばれた。その名称は『コーラン』とスンナの原文に文字どおりに明白(ザーヒル)な意味に忠実に従わねばならないとするこの派の主張にも由来する。この学派は,一時,ホラーサーンや東部イランで優勢であり,イベリア半島でもイブン=ハズム(994〜1064)のような熱烈な信奉者を出した。1386年にはシリアにおけるザーヒル派の暴動が記録されているが,以後は同派がきわめて原則に忠実であった点から,学派としてのまとまりを失い,12,13世紀ごろ消滅した。しかし,ザーヒル派的な考え方はのちのイブン=タイミーヤ・イブン=トゥーマルトらによって伝えられ,近代イスラームの改革を求める人たちの主張のうちに継承されつつ,影響を与えている。