●サバンナ
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熱帯・亜熱帯地帯にみられる,イネ科草本類と木本類によって形成された開放的な景観である。この景観は熱帯降雨林と砂漠の中間地域に発達し,年間降雨量は250〜2,000mmである。これは,中央アメリカ・インド亜大陸・東南アジア・オーストラリア北部などにもみられるが,南アメリカとアフリカで最もよく発達している。南アメリカの北部では,オリノコ=ラノス帯(ヴェネズエラとコロンビア)が広がり,その中央部ではボリビア=ラノス帯とセラド帯(ブラジル)が幅広く広がっている。アフリカでは,コンゴ川流域の熱帯降雨林の北側にギニア帯・スーダン帯・サヘル帯と呼ばれるサバンナが東西の帯状変化をなしてサハラ砂漠にむかってみられる。一方,降雨林の東南部から南側ではジャケツイバラ亜科に属する落葉性の樹種を主体にしたミオンボ林が位置し,その外側にアカシア=サバンナ帯が位置している。サバンナは幅広い気候条件のもとにみられるもので,さまざまな植物群落をそなえている。それは,古くから人類が焼畑農耕や家畜の放牧のために樹木の伐採・野焼き・耕作などの人為的変化を加えてきたためである。〔参考文献〕P.W.リチャード,植松真一・吉良龍夫訳『熱帯多雨林』1978,共立出版
伊谷純一郎『アフリカ紀行』1984,講談社学術文庫
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