●サーハロフ
AD1921
1921〜1989 ソヴィエトの物理学者・人権擁護活動家。熱核反応などを研究,水爆製造に重要な役割を果たし,1953年異例の若さでアカデミー正会員に選ばれ,社会主義労働英雄を3度,レーニン賞などを受賞した。しかし放射能汚染を憂慮,50年代末から核実験禁止を指導部へ呼びかける。以降政府批判的言動を強め,1968年ついに反スターリン主義,自由と人権の擁護など訴える論文「進歩・平和共存・知的自由に関する考察」を発表,また迫害された知識人を積極的に支援,1970年ソ連人権委員会を組織した。それらの功績で1975年ノーベル平和賞を受賞した。が当局からの弾圧は一層強まり1980年すべての国家栄誉剥脱のうえゴーリキー市へ流刑され,世界中で抗議と救援活動がおこった。多数の論文・書簡・アッピールなどを通してソ連社会の民主化・人権確立・政治犯の釈放,それに核兵器の禁止・東西陣営の収斂などを訴えて,ソ連の反体制運動の代表として内外で高く評価されている。