●実盛人形 さねもりにんぎょう
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西日本の虫送り行事に登場する人形。サネモリは戦国時代の武将斎藤別当実盛の伝説に付会された名称で、手塚太郎光盛と一騎打ちになったときに稲株につまずいて討たれたので、その御霊が祟って毎年稲が開花するころ虫になって被害をもたらすとされている。このサネモリ様の姿を藁人形につくり、丁重にもてなし、村外に送り出すことにより稲の被害を排除しようとした行事である。サネモリ送りの行事の分布は北九州から瀬戸内沿岸・中国地方をへて近畿地方におよび、少し飛んで美濃地方にまで行われている。美濃地方の例では、サネモリ人形は藁馬に乗り、奥方やお供の人形を従えて、鉦や太鼓の囃で賑やかに村境まで行列を組んで送られる。あとは川や海に流されたり、村境に立てられたりする。サネモリの名の“サ”はサオトメ・サツキ・サナブリなどに共通する“サ”すなわち田の神に深いかかわりのあることばに由来すると推察されている。