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●里宮 さとみや

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 山上に鎮座する山宮に対して村里にある神社をいう。神を平地(里宮)で祭る以前は,まず山頂の清浄な山宮に迎える祭式が多くの神社に伝承されている。名称は上社下社・本宮新宮・春宮秋宮・頂上社口之宮などまちまちであるが,いずれもこれらを合せ祭るのは山宮里宮のことである。茨城県筑波山の神社は男女2神を祭り春秋にお座替りの神事がある。古くは夏至に女神を山の社ヘ,男神は麓の六所明神へ遷座し,のちに旧4月朔日と10月朔日が祭日になった。このほか富士浅間神社石鎚神社など各地の山そのものを仰ぐ地の神社には,山宮と里宮との神の去来を伝えることが多い。なかでも農耕儀礼との関係も見出すことができ,山の神が春は里に下って田の神田の神は上って山の神になるという信仰が広く行われているが,これは明らかに里宮祭の一種である。

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