●サッコ・ヴァンゼッティ事件 サッコ・ヴァンゼッティじけん
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1920
1920年4月,マサテューセッツ州の田舎町サウス=ブレイントリーの路上で,現金輸送中の金庫箱が襲われ,二人が射殺された事件がおこった。翌月,容疑者としてイタリア系移民ニコラ=サッコとバルトロメオ=ヴァンゼッティという二人の男が捕えられた。二人は無政府主義者で,第一次世界大戦中徴兵忌避を行ったり,ストを指導したりしたこともあって,「赤狩り」の風潮の強い当時にらまれていた。そのため裁判は,初めから不公平で確たる証拠もなく多くの疑問を残したまま死刑の判決を受け,1927年8月二人の処刑は行われた。アメリカの作家ジョン=ドス=パソスやヨーロッパのバーナード=ショウ・アインシュタイン・バルビュスなど知識人は一致して不当な裁判を攻撃したが“赤”の恐怖を感じた世論はこの裁判を支持した。50年後の1977年7月,マサテューセッツ州法務局は再調査し,二人は無罪であったことを確認している。
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