●錯角 さっかく
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人が通常の状態にあるとき,対象の物理的特性や客観的事実とは異なる知覚が生じることをいう。したがって,そのような知覚が不注意・恐怖などの特別な感情状態,強い期待や欲求などによって生じた場合には錯覚とはいわない。また,対応する刺激がないのに生じた知覚は幻覚と呼ばれ錯覚と区別されている。しかし,知覚は一般に外界の忠実な模写ではないから,外界を基準にすれば知覚はすべて錯覚であるともいえる。ゲシュタルト心理学派は錯覚を正常な知覚の一種とみなして知覚の一般法則から説明しようとしている。錯覚には,月の錯視(地表の月は天頂の月より大きくみえる)や幾何学的錯視(垂直−水平錯視など)などの視覚における錯覚,同じ重さの物は大きいほうが軽く感じられる運動感覚の錯覚,交差させた2本の指のあいだにはさんだ細い棒が2本に感じられる触覚の錯覚などがある。