50音順    検 索

●サダカ

AD 

 イスラーム社会における神のための任意の喜捨,自発的な施し(定額でなく相手の感謝を目的としない)。この語は『コーラン』のなかで17回使われているが義務的な救貧税としての喜捨(ザカート)の意味に用いられることもある。ハデースによればまず己の親戚縁者の者から施しを始めよとあり,また優しいことばでも笑顔でさえも施しの一つであるという。同じくハデースによれば〈上の手は下の手よりもよい〉という,すなわち施す者のほうが施しを受ける者よりもよいとして慈善を奨励している。イブヌ=マーリクの見解によれば預言者の家系に属する人々はその社会的名誉のためにサダカを受け取る権利がないという。しかしシーア派ではこの血縁エリートに属する人々がサダカの分配にあずかってもかまわないとしている。断食明けの祭の際に集められるフィトルのサダカは祭りの礼拝の前に出すべきものであり,あくまでも自発的で定額でないがハナフィー法学派においてはこれをムスリムの義務行為としている。