●ささら
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短い竹の一方を細かく割り,鋸(のこぎり)状にした棒に摺り合せて音を出す体鳴楽器。別に小型の木片や竹片を数十枚並べ,上部を紐で編んで打ち合わせて音を出す“びんざさら”がある。簓は“摺りささら”とも呼ばれ,田植を囃す田植囃子,正月の予祝行事である田遊び・鳥追い,風流(ふりゅう)踊の側(がわ)踊りや太神楽(たいかぐら)の道化などが使用。びんざさらは編木とも記されて,田楽踊(でんがくおどり)にのみ使用される楽器であるが,まれに伊勢の歌比丘尼(うたびくに)や風流踊系の芸能などでも使う。摺りささらは鋸状の板の背を摺る中国の“ギョ※注1※”に似るが,竹をささらに割って使う点が特色で,竹の成育地である南方諸国と繋りがあろう。割竹2本を打ち合わせるところもある。編木は大陸渡来の楽器で,古記録に“百子”とあるものや,中国の“柏板”と関係があると思われる。現在はともに民俗芸能のなかにのみ残り,編木は木片の長さ・材質・枚数ともに一定せず,奏法も崩れる。和歌山県熊野那智神社や,長野県新野の雪祭などの田楽躍使用のものが基本形。
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