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●酒の異称 さけのいしょう

アジア 日本 AD 

 禁中では九献(くこん),僧家では般若湯(はんにゃとう)・知恵の水,地方では羽黒山伏がいさみ,大和の大峰山の行者らは護摩の灰(ごまのはい),工人の社会では上方でも江戸でもけつり,三州のつよい酒のことを江戸では鬼ごろし,美作でやれいた酒,日光では鬼ごのみ,駿河ではてっぺんといった。中国では歓伯(かんぱく)・青州佳事・リョクシュ※注1※・聖人(清酒の呼称)・賢人(濁酒を呼ぶ)・宝憂物(ほういうぶつ)・釣詩鉤(しをつるつりばり)・掃愁箒(そしゅうそう)・浮蟻(ぶぎ)・竹葉(ちくよう)・下若酒(かじゃくしゅ)・三寸(さんずん)・十旬(じゅうじゅん)・梨花(りか)なども異称。また,正宗(まさむね)は清酒からきたものである。韓国でも正宗(まさむね)という。酒は文人墨客のあいだでは花見酒・雪見酒・月見酒・菊見酒とて雪月花を愛している。古代にはくしとか神南備(かむなび)・三宝ともいっている。

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