●ザクセンシュピーゲル
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD
ドイツ中世最古の法書(私人による注記録)。「ザクセンの鏡」の意味。作者はザクセン出身の騎士で,ザクセン各地の裁判所参審員としての経験をもつアイケ=フォン=レープゴー(1160/70ごろ〜1233ごろ)。成立時代は1215〜35年のあいだと推定される(一説に1224/25)。最初ラテン語で書かれたが,のちに中世低地ドイツ語で書き改められ,後者が現在に伝わる。内容は,序文についで,地方普通法(ラント法)と封建法(レーン法)の2部構成。記述は明快で,当時行われていた法を作者の経験にもとづきながら記録した独創的作品。オストファーレン法を中心記述とするが,ザクセン地方では法典(公の編集・制定による)同様に取り扱われ,いわゆる普通ザクセン法の成立へと導いた。法書『シュヴァーベンシュピーゲル』『ドイッチェシュピーゲル』成立に影響を与えた。翻訳・注釈書・絵解写本などによりドイツ内外各地に流布。