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●左官 さかん

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 こて類を用いて壁などを塗る職人。壁塗り・壁大工・泥工ともいう。古代に禁裏関係の工事の際,かりに官吏の位として木工寮の属(さかん),(四等官の第4位)として出入りしたための名称とされている。江戸時代の左官については,1657年(明暦3)の江戸大火後の町触に,職人手間賃を公定し,上左官は銀3匁(飯米とも)とし,これは上大工・上屋根葺・畳刺・上石切と同値段となっている。上以外の左官は,相対賃銀としている。1699年(元禄12)の江戸の職人肝煎の決定では,壁方として,安間源太夫・谷太郎兵衛・清水弥次右衛門の3人の肝煎が定められている。江戸の左官は,この肝煎の下で江戸城普請などの国役にしたがった。なお労働時間は,1794年(寛政6),大坂の町触によると,朝8時ごろより夕方6時ごろまで。途中休憩は昼食時間を含めて2時間としている。実働8時間ほどであり,それを超過すると割増賃銀が出されることを定めている。