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●坂下門外の変 さかしたもんがいのへん

アジア 日本 AD1862 江戸時代

 1862年(文久2)1月,老中安藤信正(信行)が水戸浪士ら尊攘派志士に,江戸城坂下門外で襲撃された事件。1860年(安政7)3月の桜田門外の変後,幕府の中心となった老中安藤信正は井伊直弼の強圧政策を緩和して公武合体政策をとり,開国政策をとった。1860年(万延1)11月,仁孝天皇の皇女・孝明天皇の妹である和宮の将軍徳川家茂への降嫁が発表されると,安藤信正打倒の動きがおこった。宇都宮藩の儒者大橋訥庵(とつあん)を中心とする常陸・下野の志士は,考明天皇廃帝の風評にいよいよ憤激して,安藤信正暗殺の計画をたてた。かくて,1862年1月15日,江戸城に登城しようとした信正は,坂下門外で水戸浪士平山兵介・小田彦三郎ら6名に襲撃されて背に切り傷を負ったが,一命をとりとめた。襲撃した志士は全員斬殺され,大橋訥庵は事前に捕えられ,ほかに数名の志士が捕えられた。安藤信正は同年4月に罷免され,以後尊攘運動が勢いを得た。