●坂口昂 さかぐちたかし
アジア 日本 AD1872 明治時代
1872〜1928(明治5〜昭和3)明治・大正時代の西洋史家。京都生まれ。東京帝国大学文科大学卒業,1898年(明治31)第3高等学校教授,1907年京都帝国大学助教授となり,1908年イギリス・ドイツ・フランスヘ留学し,帰国後1913年(大正1)京都帝国大学教授となる。1913年文学博士,1924年より4年間,文学部長を務めた。東京帝国大学在席中よりランケ史学の継承者であるリースの指導を受け,ランケ史学の学風に立つ。そのためか,つねに世界史的視野にたつ史学を論じ,史学史中心の講述を行った。その著書には『世界に於ける希臘文明の潮流』(1924)・『概観世界思潮』(1920)・『ルネサンス史概説』(1930)・『世界史論考』(1931)・『ルネサンスの潮流』その他があり,訳書にベルンハイム『歴史とは何ぞや』(1920)などがある。その仕事はランケ政治史学の流れにたつものであり,「時代の趨勢と史学の任務」(史林6−1)の立場を守った。