●ザーウィヤ
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1779 ハプスブルク朝
イスラーム神秘主義(スーフィズム)における修道場のこと。類似した宗教施設であるハーンカー・リバートに比べて,比較的規模の小さい施設をさす。この施設でイスラーム神秘主義者(スーフィー)たちがジクルなどの宗教的勤行を行って修行にはげみ,この施設はスーフィーたちの宗教活動のセンターとなった。教団が形成されると,このザーウィヤは教団組織の末端組織を構成することとなり,スーフィーの師匠を中心にして弟子(ムハード)たちが結集することとなった。この施設には,この施設ゆかりのスーフィーの聖者の墓を伴うことも多く,その場合は聖者崇拝が行われたので民衆宗教との結びつきが生まれた。ここに葬られた聖者の墓に対する崇拝・巡礼が盛んになると,このザーウィヤはモスクに脱皮する場合もあった。たとえば,タンターのアフマド=アルバダウィーのモスクは当初はザーウィヤであったが,後世,モスクに発展したものである。