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●蔡倫 さいりん

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 ?〜107 後漢中期の製紙術発明の宦官。宇は敬仲。桂陽(現湖南省榔県)出身。75年(永平18)宮廷に入り,次の章帝期に小黄門,次の和帝の初年(89)中常侍,さらに尚方令に進んだ。尚方は少府管轄下の宮廷用具の製作をつかさどる宮衙で,令はその長官である。97年(永元9),彼は精巧で堅固な宝剣や宮中用度品をつくって後世の模範とされた。宦官だが剛直な気質と意欲的な向学心で知られ,直言と博識で和帝を補佐した。105年(元興1),樹皮・麻頭・敝布・魚網などを原料に紙をつくり和帝に献上した。従来,書は重くかさばる木簡・高価な絹布紙のケン※注1※帛に書かれていたので世間では蔡候紙と呼んで重宝がった。安帝治世の初期(107〜113),謁者劉珍(りゅうちん)と博士良史(りょうし)に儒学経典を校訂させ,114年には龍帝侯に封じられ,長楽太僕まで栄進した。摂政竇太后の意を受けて安帝の祖母宋貴人(そうきじん)を陥れたことがたたり,太后死後の安帝親政初年(延平1),蔡倫は廷尉におとされ,服毒自殺で果てた。

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