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●賽銭 さいせん

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 神社仏閣に参詣したときにあげる奉納銭。供物としてあげる幣帛の意味と,罪穢をくいあらためる贖納金の意味をもつ。これを受納するために賽銭箱がもうけられているが,これはいつつくられたかはよくわからない。もともと賽銭箱というものはなかったものであるから今でも賽銭箱のない神社仏閣は少なくない。とすれば多くの人々とくに民間人が参拝するにいたってもうけられたものと考えられるが小さな神仏は少ないので,これは民間慣行であったとはいえない。鶴岡八幡宮に賽銭箱がおかれたのは天文年間(1532〜54)である。新貨を鋳造すると神に捧げ,それを神社の拝殿に投げ銭をしている。江戸時代には十二銅といって納銭12文を紙に包んで神に手向けている。そのほかに銅を灯明にかえるものもある。賽銭は散米(うちまき)と関係がつよい。これらはみなおひねりにして銭を賽銭箱に代替して入れたものである。したがってもとは神仏への散米であったのが,散銭へとかわったものといえる。